2022年7月、株式会社大塚商会とコンサベーション・インターナショナルは、ブラジル・パラー州において森林再生プロジェクトを開始しました。アマゾンは、地球上に残る最大の熱帯林で、地球全体の気候を安定させるための鍵を握っています。また、地球上で最も豊かな生物多様性があり、世界中で知られる種の約10%が生息しているなど、「気候」と「生物多様性」の2つの側面から最も重要な地域です。本プロジェクトでは、アマゾンの優先保護地域の一つであるブラジル・パラー州のベレン・エンデミズム・センター(Belém Endemism Center)でアグロフォレストリーシステム(*)を導入し、多様な樹木を育てることを通じて森林再生に取り組みます。気候変動や生物多様性保全に貢献するだけでなく、アマゾンに生計を依存している地元の人々の食料安全保障や生計向上にも寄与する取り組みです。
※アグロフォレストリーとは?
農業と森林を組み合わせた手法で、荒廃した土地に、森の仕組みにならった形で、多様な果樹や樹木を植えていく方法。自然の森に近い状態で栽培することで、森や畑は多様性を取り戻し、従来の単一栽培ではできない持続的な生産が可能に。農業をしながら森を再生、育むことができ、森林資源に頼って暮らす人々にとっても、持続可能な生計手段となる。