ブラジル、自然再生・バイオエコノミーファイナンス連合が発足、2030年までに森林保全とバイオエコノミーに100億ドルを調達
11月 17, 2024
ブラジルで開催されるG20サミットに合わせ、官民のリーダーグループが集まり「ブラジル、再生・バイオエコノミーファイナンス連合(Brazil Restoration and Bioeconomy Finance Coalition:BRB)」の発足を発表しました。2030年までに連合メンバー全体で少なくとも目標100億ドルの投資を実施し、ブラジルの森林保全と再生を加速させることを目的としています。
バイデン大統領は、アマゾン地域への米国大統領として初の歴史的な訪問の一環として、アマゾナス州マナウスでこの連合の発足を発表しました。大統領は、アマゾン熱帯林の保護と社会の繁栄を両立させるグリーン経済を構築するための大胆な行動とアプローチを呼びかけており、気候ファイナンスと投資を加速するための新たなパートナーシップの必要性に対する認識の高まりとして、この連合の意味を強調しました。
創設メンバーには、Agni、ブラジル銀行、ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)、Biomas、BTG Pactual、コンサベーション・インターナショナル、米国国際開発金融公社、IDB Invest、Instituto Arapyaú、Instituto Clima e Sociedade、Instituto Itaúsa、Mombak、ネイチャーコンサーバンシー、Regia Capital、re.green、世界銀行グループ、世界経済フォーラムなどが名を連ねています。
BRBファイナンス連合は、少なくとも500万ヘクタールのブラジル森林の保全と再生を目指すプロジェクトを支援します。これにより森林破壊を食い止め、逆転させるというブラジルの目標に貢献することが期待されています。また、連合の目標は2030年までに少なくとも1ギガトンのCO2排出量を大気中から隔離し、先住民族と地域コミュニティの利益となるイニシアチブに5億ドルを投資するプロジェクトを開始することも含む、アマゾン地域全土の保全に重点を置いています。
この連合は、ブラジルの生態変革計画(the Brazilian Ecological Transformation Plan)と連携し、ブラジルの気候と生態学的変革投資プラットフォーム(Brazil's Climate and Ecological Transformation Investment Platform )や自然投資ラボ(Nature Investment Lab)など、ブラジルにおける既存の気候と自然に関するイニシアチブを補完することを目的としています。また、低排出農業、林業プロジェクト、土地利用対策などの主要なバイオエコノミー活動への投資を活用し、2030年までに1,200万ヘクタールの森林を回復するというブラジルの目標を支援することを想定しています。連合は、これらの目標を支援するための具体的な成果を前進させるために、2025年を通して協力していきます。これらの成果は、2025年後半にブラジルのベレンで開催される国連気候サミット(COP30)で発表される予定です。
Instituto Clima e Sociedade(iCS)は、自然投資ラボの支援を受けて、2025年の連合の初期活動の事務局を務めます。
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